ザコペンギン達がゆみちゃんちでテレビを見ていました。
ゆみちゃんはどこか上機嫌でご飯を作っています。
「ザコー、今日ごはん食べてく?」
「いいの?」
「いいよ」
しばらくすると、りょうへいさんが帰ってきました。手には何か持ってます。りょうへいさんもどことなく機嫌がいいです。
「ねーねー、ゆみちゃん」
弟が料理をしているゆみちゃんの裾をつんつんと引っ張ります。
「今日なにかいいことあったの?なにか嬉しそうだよ」
ゆみちゃんはにっこり笑いました。
「今日は結婚記念日なの」
「けっこんきねんび?」
弟はきょとんとします。
「なにそれ」
「私とりょうへいが結婚した日」
「へえっいい日だねっ」
弟もにこにこして、両親達に報告に行きます。
「おとうしゃん、おかあしゃん、おにいしゃん、きょうはね、ゆみちゃんとりょうへいさんのけっけっけ」
「結婚記念日」
りょうへいさんが訂正します。
「そう、それなの。けっこんしたひなんだって」
「すごいねー」
「すごいねー」
他のザコペンギン達もきゃっきゃと喜びます。
「おめでとうございますっ」
「ますっ」
ザコペンギン達はぺこりとお辞儀をしました。
「そういえば」
りょうへいさんはふと気づきます。
「父と母の結婚記念日ってあるのか?」
父と母が顔を見合わせます。
「あ、カレンダーとかないか」
「んとねー、雪が降ってない時ねー」
「春か夏か」
「お魚持って行って、一緒にいてくださいって言ったの」
父が言います。母は少し照れくさそうにしています。
「なんで母は父を選んだの?」
「・・・顔が好きだったの」
「・・・・・・・・・・」
ゆみちゃんとりょうへいさんは顔を見合わせました。ゆみちゃんとりょうへいさんのザコペンギン達の個体識別は大きさと声の調子です。ほかは全部同じに見えます。
「・・・まあ、西洋人からしてみりゃ、中国人と韓国人と日本人は区別つかないっていうし」
「うーん、一緒、なのかな」
「ぼくもいつかけっこんするのかなあ」
弟が夢見るような目で言います。
「いい人見つかるといいね。それよりザコ悪の方が先だけどね」
「そうっすよ。俺だって見つけますよ。いい人をっ」
ザコ悪は意気込みます。
「ほら、ごはんにするよ」
ゆみちゃんはコーンポタージュスナックを出してきました。
「いただきまあすっ」
ザコペンギン達がかっかと食べ始めました。
「・・・あー」
りょうへいさんが遠くを見ながら言います。
「なに?」
「俺んとこも、あそこんちみたいにずっと仲良くな」
ゆみちゃんはちょっと顔を赤くして、うん、と頷きました。
ゆみちゃんはどこか上機嫌でご飯を作っています。
「ザコー、今日ごはん食べてく?」
「いいの?」
「いいよ」
しばらくすると、りょうへいさんが帰ってきました。手には何か持ってます。りょうへいさんもどことなく機嫌がいいです。
「ねーねー、ゆみちゃん」
弟が料理をしているゆみちゃんの裾をつんつんと引っ張ります。
「今日なにかいいことあったの?なにか嬉しそうだよ」
ゆみちゃんはにっこり笑いました。
「今日は結婚記念日なの」
「けっこんきねんび?」
弟はきょとんとします。
「なにそれ」
「私とりょうへいが結婚した日」
「へえっいい日だねっ」
弟もにこにこして、両親達に報告に行きます。
「おとうしゃん、おかあしゃん、おにいしゃん、きょうはね、ゆみちゃんとりょうへいさんのけっけっけ」
「結婚記念日」
りょうへいさんが訂正します。
「そう、それなの。けっこんしたひなんだって」
「すごいねー」
「すごいねー」
他のザコペンギン達もきゃっきゃと喜びます。
「おめでとうございますっ」
「ますっ」
ザコペンギン達はぺこりとお辞儀をしました。
「そういえば」
りょうへいさんはふと気づきます。
「父と母の結婚記念日ってあるのか?」
父と母が顔を見合わせます。
「あ、カレンダーとかないか」
「んとねー、雪が降ってない時ねー」
「春か夏か」
「お魚持って行って、一緒にいてくださいって言ったの」
父が言います。母は少し照れくさそうにしています。
「なんで母は父を選んだの?」
「・・・顔が好きだったの」
「・・・・・・・・・・」
ゆみちゃんとりょうへいさんは顔を見合わせました。ゆみちゃんとりょうへいさんのザコペンギン達の個体識別は大きさと声の調子です。ほかは全部同じに見えます。
「・・・まあ、西洋人からしてみりゃ、中国人と韓国人と日本人は区別つかないっていうし」
「うーん、一緒、なのかな」
「ぼくもいつかけっこんするのかなあ」
弟が夢見るような目で言います。
「いい人見つかるといいね。それよりザコ悪の方が先だけどね」
「そうっすよ。俺だって見つけますよ。いい人をっ」
ザコ悪は意気込みます。
「ほら、ごはんにするよ」
ゆみちゃんはコーンポタージュスナックを出してきました。
「いただきまあすっ」
ザコペンギン達がかっかと食べ始めました。
「・・・あー」
りょうへいさんが遠くを見ながら言います。
「なに?」
「俺んとこも、あそこんちみたいにずっと仲良くな」
ゆみちゃんはちょっと顔を赤くして、うん、と頷きました。
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