ザコペンギン達は夕飯を買いにコンビニに来ていました。

「おにーしゃん、おにーしゃん」
 
 弟はある場所にぴとっとくっついてます。

「ここつめたくてきもちいい」
 
 ざこわるはくっつきます。

「おお、本当だ、なんだ。これは」

 そこはアイスコーナーでしたが、ザコペンギン達の身長だと何かわかりません。

「あ、ざこ」

 ゆみちゃんとりょうへいさんが来ました。

「あ、ゆみちゃん、ゆみちゃん」

 弟は言います。

「ここ、ぺたっとすると気持ちいいの」

「ああ、アイスだからね」

「あいす?」

 弟はきょとんとします。

「前、しろくま、かきごおり食わしてやったろ」

「しろくま?」

「氷砕いたお菓子」

 弟がきょとんとしています。ザコペンギンは記憶力が悪いのです。

「よいせっと」

 りょうへいさんがワルザコを持ち上げました。ワルザコの目が輝きます。


「うおっすげええっ」

「ゆみちゃん、ぼくもぼくも」

 弟がねだります

「はいよっと」
 
 ゆみちゃんが弟をだっこします。

「なんかいっぱいあるー。すずしー」

 父と母がコーンポタージュスナックを持ってやってきました。

「なにしてるの」

「あ、おかあしゃん、アイス?買いたい」

「だめ。今日は200円しかないからコーンポタージュスナックだけよ」

 弟とザコワルがしゅんとなります。

「・・・っだあ、仕方ねえなあっ」

 なんだかんだといってザコペンギン達に甘いりょうへいさんです。

「ゆみ、どれがいい?」

「喧嘩しないように同じものがいいんじゃない?」

 りょうへいさんはザコペンギン達にパナップをそれぞれ買ってあげました。

「ほらよ」

 1匹1匹に渡します。

「わーわー、冷たい」

 ザコ達は器用に蓋をあけます。そしてとても器用にスプーンをつかって食べていきました。

「これあまい。食べたことない味」

「おいしい、おいしい」

 底のほうになるとザコ達はくちばしを器用に使って食べていきます。

「おいしかったー」

 ザコ達は皆にこにこです。

 そしてその間タバコを吸っていたゆみちゃんははあ、とため息をつきます。

「くちばしのまわりべっとべと」

「手もべとべとー」

 父が言います。

「うちにまとめて来いっ」

 ゆみちゃんが命令しました。