自らを殺すと言う事

 心を殺す

 体を殺す

 心を壊すのは、意外とたやすく、そして時には再生する

 体は、一度きり

 一度、体の方を殺しかけた

 これを体験した人は、死へのボーダーが低くなるか、高くなるかの両極に分かれると思う

 私は、高くなった

 死にたいとは思ってる

 ブログでも書いてるし、実際、自殺企図を繰り返している

 でも、一度やらかして、色んな人のやさしさに触れて、少し生きていいんだと思った

 何よりも、悲しむ人がいることがわかった

 リスカがしたい

 でも堪えてる

 死にたい

 何度も自分を殺す映像をシュミレーションする

 でも踏ん張っている

 私が死ぬと、大切な人が責められる

 そっちの方が苦しい

 心も体もぼろぼろになって、酒やたばこに逃げながら

 病院と薬に頼りながら

 それでも、私は生きる

 


 太宰治が好きだ


『人間失格』を読んで、こんな自堕落な人生もあるんだと感動した

 著者は、人間の恥ずかしい部分や本来なら向き合いたくない部分を抉り出している

 どんな思いで書いているのだろうかと想像する

 実際、猿真似ながら、小説を書いているが、楽しいばかりじゃない

 あんな小説書くような人は、どんなことが幸せだったのだろうかと考える

 案外楽しく書いていたのだろうか

 血を吐くような思いで、震える手で書いていたのだろうか

 心中を繰り返して、死んだことも、ちょっと憧れている

 死んだ人は本妻じゃなくて、本当にこの人のこと好きだったのかな、とか考える

 ただ、死にたくて、その時の情で、繰り返してたら、意外と簡単に死んじゃったんじゃないかな、とか想像する

 素敵と思う

 一時の好きな人と一緒に最後までいて、死ねるのは、 いいなと思う


 仕事の休みは好きだけど嫌いだ

 一時の楽しみのあと、ふと我に返り、明日の自分を想像する

 きっと全身が震えてる

 喘ぐように食べ物を流し込み、たばこを何度もふかし、薬をすがるように飲む

 泣きたい気持ちを堪えて、胃を痛くして、暗い顔をして、仕事へ向かう

 生きている気がしない

 でも、なにかあるはず

 未来は、なにかあるはず

 今は瞬間的な楽しさと、その反動の長い苦しさに耐えながら、私は生きる